遺言内容に納得できない姉がとった行動
母が亡くなって以来、母に冷たかった父がどうしても許せず、父とは余り顔をあわせないようにしてきました。私と違って姉は子供の頃から父にとてもかわいがられており、父が介護状態になってからもいろいろと世話をしてくれたのは実際にはたしかに姉でした。私と姉とは別に仲が悪いわけではなかったのですが、父の態度が姉と私とでは全く違っていたことで、幼い頃から私は父に愛されていないんだとずっと思ってきました。そんな父が亡くなり、遺産相続手続でいよいよ遺言書を開封してみたら、遺言には姉と私とそれぞれにほぼ同等の遺産を与えるという内容でした。
私はきっと姉の方に全財産を譲るとかかれているものと思っていたので意外だったのですが、姉は私以上に遺言書の内容に不満を感じていたようでした。たしかに父の面倒を実質ほとんど一人で自分が見てきたのだし、子供の頃から父の愛情は自分が独り占めしているという感覚もあったのだと思うので、こんなバカな遺言はないと思うのも無理のないことです。勿論私だってこれからの生活があるので、もらえるものであれば父の遺産を少し分けてもらえるのは嬉しいことです。
でも、納得できない姉は自分で弁護士に依頼し遺言書の効力を確認すると言い出しました。父が直筆で書いたものなのか、日付や印鑑や署名などの条件は全て満たしているのか、筆跡はたしかに父のものなのかということを確認するようなのですが、これって第三者が偽造したかもしれないと疑われているとしたらそれは私ということになるのでしょうか?姉の気持ちもわからないではないのですが、なんだか複雑な気持ちで一杯です。
投稿日:2017/02/01